・2015年 太陽黒点が出なかった日数は全体の 0% Fritzsche, D., Schütt, R., Meyer, H., Miller, H., Wilhelms, F., Opel, T., Savatyugin, L.M. ・2006年 太陽黒点が出なかった日数は全体の 19%, 「 0%」というのは、「黒点が出ない日はなかった年」で、つまり、2012年から 2015年頃は、毎日太陽に黒点が出ていたことになります。, そして、2018年から段階的に太陽黒点が出現しなくなっていき、ついに、この 10月26日に新しい記録が生まれました。, 昨日までの時点で、黒点が出現しなかった日数が 222日となっていますので、今年の12月31日までに、仮に「 1日も黒点が出なかった場合」には、今年 2019年に黒点の出現しなかった日が、, となり、2008年を大きく超えて、記録的に太陽黒点活動の弱かった年ということになる可能性があります。, 実際には、数日程度は黒点が出る可能性のほうが強いですが、それでも、365日のうち、280日前後は黒点が出現しなかった日という数字に収まりそうで、「本当に太陽活動が弱いサイクルだったのだなあ」と改めて認識させられます。, 次の太陽活動は、「これよりさらに弱くなる」という予測を NASA が発表したことを以下の記事で取りあげたことがあり、状況がさらに「深化」していく可能性が強いのです。, 米NASAが次の太陽活動周期サイクル25は「過去200年間で最も弱くなる」という予測を公式に発表。2032年頃まで続くその環境の中の地球はどうなる?, 次の太陽活動周期が始まる来年からしばらくは、今と同じような、あるいはもっと強力に「極めて弱い太陽活動が続く」という可能性が高くなっています。, 以下は、NASA が発表した、これまでの太陽活動(黒点数)の推移と、今後の予測です。, 西暦1750年から2030年までの太陽活動の推移(2019年からは予測) ・2017年 太陽黒点が出なかった日数は全体の 28% [皆様へのお願い]現在、In Deep の多くの記事が Googleさんの検索で表示されないことが多いため、直接ブックマークしていただければ幸いです。キーワードでの検索は、以下で行うことができます。. 太陽黒点と地球の気温との関係は置くとしても、2010年代に入り世界各地で異常気象による災害が相次いでいるのは確かである。 日本では台風や大雨による被害が多発しているが、米国や欧州でも同様であ … (adsbygoogle=window.adsbygoogle||[]).push({}); 「 2019年に太陽黒点が出なかった日数が 10月26日の時点で 222日を超えた」, 「 2019年は、過去の太陽観測の歴史の中で、年間で太陽黒点が最も出なかった年となった」, 少しわかりにくい表現ですので、もう少し書きますと、宇宙時代、つまり観測衛星などにより正確な太陽観測が始まって以来、これまで「 1年間に最も黒点がでなかった年」は、2008年だったのです。, その 2008年は、1年間の 365日のうちで、黒点が出現しなかった日が 268日ありました。これが、今までの太陽観測史の中で、最も多い数で、つまり「 2008年という年は、観測史上で最も太陽黒点が出ない年だった」のです。, そして、今年 2019年は、まだ 10月であり、丸々2ヵ月を残した時点で、以下のようになったのです。, 2019年 黒点が出現しない日は10月26日の時点で 222日 (74パーセント)となった, このように、宇宙時代で最も黒点が出なかった 2008年の「黒点が出現しない日が 全体の 73パーセントだった」という数値を、今年は 10月の時点ですでに超えたのです。, この 2008年の 73パーセントというのが、宇宙時代で「最も黒点が出現しない年だった」ということになっていますので、2019年は、まだ 2ヵ月あるので、絶対とはいえないですが、ほぼ確実に、, ちなみに、過去14年間の「太陽に黒点が出なかった日数の割合」は、以下のようになっています。, ・2019年 太陽黒点が出なかった日数は全体の 74% (現時点で222日) 東山正宣 (2010) 太陽まもなく「冬眠」.朝日新聞,2010年3月19日科学面., http://news.sciencemag.org/sciencenow/2010/09/say-goodbye-to-sunspots.html, http://sidc.oma.be/sunspot-index-graphics/sidc_graphics.php, http://solarscience.msfc.nasa.gov/SunspotCycle.shtml, http://www.skepticalscience.com/solar-activity-sunspots-global-warming.htm, http://www.dailytech.com/NASA+Study+Acknowledges+Solar+Cycle+Not+Man+Responsible+for+Past+Warming/article15310.htm. Annals of Glaciology, 42, 361-366. 太陽活動が弱まる(=黒点の数が少なくなる≒黒点周期が伸びる)と地球に注がれる荷電粒子の数が増えます。 一節ではこの粒子が湿った空気を刺激して成層圏よりも上の雲の量が増えるそうです。 黒点周辺で爆発現象が多く起こるため、黒点が多いと太陽の活動は活発になる。 天文学者の間では、1755年に始まる太陽活動を第1太陽周期とする黒点調査が一般的だ。現在は第25太陽周期に入っている … 太陽黒点の少ない活動期は周期も伸びるようで、最近はその傾向で周期が伸びているという。 前回のピークは 2014年 前後 最も黒点が多く増えた日をピークというように決められているようだ。 有名なのは、太陽の黒点で、太陽の活動だと増えます。 nasaの写真だと、 黒点がすごく少ない。 1650~1700年、黒点がゼロになりました。 そのため気温が下がり、日本でも飢饉が起きました。 ・2012年 太陽黒点が出なかった日数は全体の 0% 図1.最近400年間の太陽黒点の各極大期の平均数(NASAの公表データに基づく。ただし1750年以前のデータは少ない)と地球の平均気温(理科年 表)及び北極海の島の氷床コアの酸素同位体比から推定される北極地方の気温の変化(Fritzsche, 2005)。黒点数は11年周期の各極大期の平均値。地球平均気温は1971〜2000年の平均値を250とし、平均値との温度差を100倍した値。酸素 同位体比はδ. , 太陽黒点については、ガリレオ以来すでに約400年の観測の歴史があり、黒点の数は太陽活動の活発さを表す指標として重視されている。黒点数は約11年を周期として増減を繰り返してきた(黒点周期)。黒点数は、多い時(極大期)には100〜200に達するが、少ない時(極小期)はゼロに近くなる。組織的な太陽観測が始まった1750年から数えて第23番目の黒点周期は、1996年頃の極小期に始まり、2000年頃に極大期(黒点数は120程度)となり、 2007〜2008年頃の極小期で終わった。2010年末の現在は、次の第24周期が始まってから既に2〜3年経過しており、通常であればそろそろ極大期にさしかかる頃だが、黒点数はまだ少ないままである。私は晴天の休日には小さな望遠鏡で黒点観測をしているが、近頃も黒点数ゼロの日が多い。また、「マウンダーの蝶形図」としてよく知られているように、新しい黒点周期の開始と同時に高緯度地域に黒点が出現し、極大期を経て次の極小期まで、黒点の出現緯度が次第に低緯度に移る傾向がどの周期でも顕著に見られるが、今回の周期では高緯度の黒点がやっと今年になってから出現し始めた。, NASAの今後の黒点数予想によると、第24周期の極大は2013年頃(平均的な周期より約2年遅れ)、黒点数のピークは60程度と見積もられている。この予想が正しいとすると、極大が1805年頃の第5周期(黒点数40程度)と1816年頃の第6周期(50程度)(この時期をダルトン極小期という)、そして1907年頃の第14周期(60程度)に匹敵する黒点数の少なさになり、約100年ぶり(または約200年ぶり)の低水準となる(図1)。黒点観測の記録がある最近 400年間では、1958年頃を極大とする第19周期の黒点数が最も多く(約190)、第21, 22周期もかなり多かったが(約150)、上述のように第23周期はやや少なく、現在の第24周期は非常に少ないことが予想される。黒点数の増減周期も長くなる傾向にあり、これは長期的な極小期の特徴であるという。このようなことから、1600年代に黒点が非常に少ない時期が70年近く続いた「マウンダー極小期」(1645年頃〜1715年頃、図1)が再来する可能性も取り沙汰されている。, 黒点数と地球の平均気温との関係は、1年毎あるいは1周期毎のそれぞれの平均値をプロットするとほとんど相関がなく、1958年をピークとする第19周期以後は太陽黒点が減少傾向にあるのに地球の気温の上昇が続いていることから、両者の間には全く相関がないとする意見もある。しかし、もっと長期的に見ると、マウンダー極小期から1800年頃までは小氷期と呼ばれ、ロンドンのテムズ川が氷結し日本でも飢饉が頻発するなど地球全体の気温が低かったが、1780年頃を底として、太陽活動の活発化とともに気温の上昇が続いてきた(図1)。つまり、太陽活動の長期的な極小期(中心は1680年頃)から約100年後まで地球の気温は低下を続けたことになる。, さて、地球には海があり、海水は大気よりもはるかに多量の熱を蓄え、しかも温まりにくく冷めにくい。我々は巨大な湯たんぽ(海洋)を入れた布団(大気)の中で生活しているようなものである。地球の気温が海水温に支配され、海水の循環が地球全体の気候に大きく影響することは、数年毎に繰り返されるエルニーニョ現象とラニーニャ現象がよく示している。海洋全体の水平・鉛直方向の大循環は、大西洋の北部で海洋表層から深海に潜り込んだ冷たく塩分の高い海水が大西洋南部を経てインド洋南部を通り(一部はインド洋北部で表層に出る)、オーストラリア東方で北上して北太平洋で海洋表層に出るという流れになっており、表層には逆向きの流れがある(ブロッカーのコンベアベルト)。この循環の1サイクルには約2000年を要する。言い換えれば、海洋全体を温める(冷ます)のに 1000年以上を要し、海洋の比較的浅部のより小規模な循環にも相当の年数を要するので、太陽活動の変化(つまり受熱量の変化)に対する地球の海洋の温度変化の応答(レスポンス)に100年以上の遅れがあるとしても不思議ではない。因みに、私は一時期地震予知をめざして段丘崖の湧水の温度と水量の観測を3年間続けたことがある。段丘面の地下約10 mの層を流れる地下水の温度変化は、位相が気温の変化より約半年遅れており、冬に最高温度になる。このことからも、平均4500 mの深さがある海洋の、気候に直接影響を与える部分の水温変化の位相が100年以上遅れることは想像がつく。このように考えると、1960年頃の長期的な黒点極大期の後50年を経た現在でも、まだ気温が上昇傾向にあることの原因が、人為的なCO2の排出による温室効果の増大だけとは言い切れないように思えてくる。1960年頃をピークに太陽活動が長期的な低下傾向に転じたとすれば、この約100年のレスポンスの遅れを考えると、今世紀の中頃(2060年頃)を温暖化のピークとして、それ以後地球の気温は長期的な寒冷化に転じる可能性がある(図1の破線)。しかし、最近400年間の黒点数の変化を見ると、太陽活動は100年程度の周期で活発な時期と不活発な時期を繰り返してきたようにも見えるので、現在の太陽活動の低下は一時的なもので、底が深くならないうちにまた活発化する可能性もあり、今後の推移を見る必要がある。.