戦争のさなか。. ナポレオンの侵攻に揺れる19世紀ロシアの激動期、人々の運命を壮大なスケールで描写。. 小柴健一は輸送船が爆撃で沈没後中国沿岸を漂流中、中国の漁夫に救われ、以来中国軍にいて働いていた。. 監督:キング・ヴィダー 出演者:オードリー・ヘプバーン(ナターシャ・ロストフ)、ヘンリー・フォンダ(ピエール・ベズーホフ)、メル・ファーラー(アンドレイ・ボルコンスキー公爵)、ヘルムート・ダンティン(ドーロホフ大尉)、ヴィットリオ・ガスマン(アナトール・クラーギン)、ハーバート・ロム(ナポレオン・ボナパルト)、オスカー・ホモルカ(ミハイル・クトゥーゾフ)、アニタ・エクバーグ(エレーナ・クラーギン)、ジェレミー・ブレット(ニコラス・ロストフ)、ジョン・ミルズ(プラトン・カラターエフ)、メイ・ブリット(ソーニャ・ロストフ)、アンナ・マリア・フェレーロ(マリヤ・ボルコンスキー)、ウィルフレイッド・ローソン(アンドレイの父)、バリー・ジョーンズ(ロストフ伯爵)、ミリー・ヴィターレ(リーザ・ボロコンスキー)、ショーン・バレット(ペーチャ・ロストフ)ほか, この記事には映画「戦争と平和」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方はご注意ください。, 19世紀初頭。ヨーロッパ全土で猛威を振るうフランス皇帝ナポレオン1世(ハーバート・ロム)は、帝政ロシアにまで勢力を拡大しようとしていました。ロシアはナポレオンに対抗するためオーストリアへの出兵を決断、首都モスクワではロシア軍の行進が行われていました。, その様子を、戦争を嫌う進歩的な青年ピエール・ベズーホフ(ヘンリー・フォンダ)が冷ややかな眼差しで見つめていました。ピエールはロストフ伯爵(バリー・ジョーンズ)の令嬢ナターシャ(オードリー・ヘプバーン)と親しくしていました。, やがてロストフ伯爵の長男ニコラス(ジェレミー・ブレット)も出征することになり、恋人で従姉妹のソーニャ(メイ・ブリット)を伴って伯爵邸に現れました。ピエールは友人のドーロホフ大尉(ヘルムート・ダンティン)が出征前の軍人たちを集めて開いたパーティーに出席、酒を飲んではしゃいでいると、そこに親友で軍人のアンドレイ・ボルコンスキー公爵(メル・ファーラー)が現れ、ピエールの父が危篤であることを告げました。, 貴族の私生児であるピエールは父が自分を認知してくれなかったことを恨んでいましたが、臨終の父は相続人にピエールを指名していました。父を看取り、莫大な遺産を継いで伯爵となったピエールは良き領主になろうと決意しましたが、父の友人の令嬢であるエレーナ・クラーギン(アニタ・エクバーグ)がピエールの財産を狙って近づき、その美貌に惹かれたピエールはエレーナとの結婚を決意しました。そのことを聞いたナターシャは衝撃を受けながらも気丈に「幸せになって」と告げ、ピエールは心苦しい気持ちになりました。, アンドレイは小言ばかり言う妻リーザ(ミリー・ヴィターレ)を疎ましく思っており、父(ウィルフレイッド・ローソン)の勧めもあって戦地に向かうことにしました。アンドレイは妊娠しているリーザを田舎に住む父と妹マリヤ(アンナ・マリア・フェレーロ)に託して戦地に向かい、司令官のミハイル・クトゥーゾフ将軍(オスカー・ホモルカ)の参謀として戦いましたが、ロシア軍はフランス軍にアウステルリッツの戦いで大敗し、負傷したアンドレイは捕虜になってしまいます。, やがて戦争は終結、解放されたアンドレイは故郷でリーザに再会するも、リーザは男の子を無事に出産した直後に息を引き取ってしまい、アンドレイはリーザに愛情を注いであげられなかったことを深く後悔して精神を病んでしまいます。, ロストフ家ではナターシャや家族が帰還してきた兄ニコラスを出迎えていました。一方、ピエールとエレーナとの結婚生活は幸せなものではなく、ピエールをただの金づるとしか思っていなかったエレーナはドーロホフと不倫関係を持っていました。そのことを知ったピエールはドーロホフに決闘を挑んで勝利し、エレーナを家から追い出しました。しかし、ドーロホフが負傷したこと、エレーナを見た目だけで選んでしまったことからピエールは自責の念に駆られ、ロストフ伯爵やナターシャたちはピエールを励まそうと彼を田舎の別荘に連れていきました。, 少しずつ元気を取り戻していったピエールでしたが、すっかり精神を病んでしまったアンドレイと現地で再会して驚き、彼を励まそうとしました。ナターシャはそんなアンドレイに心惹かれていき、アンドレイも奔放で活発なナターシャに惹かれていくうちに元気を取り戻していきました。, 田舎から戻ったナターシャは、家族と共に出席した舞踏会の会場でアンドレイへの想いを巡らせていました。やがて舞踏会にアンドレイが現れ、ダンスに誘われたナターシャは楽しいひと時を過ごしました。意を決したアンドレイはナターシャとの再婚を決意しますが、ロシア皇帝アレクサンドル1世の講和使節団に息子を参加させたいアンドレイの父は二人の結婚に反対、どうしても結婚するなら1年後にしてくれと告げ、ナターシャはそれを受け入れました。, 1807年6月。ナポレオンとアレクサンドルとの講和協議が始まるなか、アンドレイの父から快く思われていなかったナターシャはマリヤから優しく声をかけられました。そんな時、ナターシャはエレーナの兄アナトール(ヴィットリオ・ガスマン)に言い寄られて恋に落ちてしまい、恋に反対するソーニャの忠告も聞き入れずにアナトールとの駆け落ちまで考えてしまいます。, しかし、ソーニャから話を聞いたピエールはアナトールを追い払い、ナターシャにアナトールは実は既婚者であることを伝えました。ピエールは深く反省するナターシャを慰め、そして彼女に想いを伝えました。一方、戻ってきたアンドレイはナターシャの過ちを知り、深く傷ついてしまいます。, 1812年6月。 (AXNミステリー公式サイトより). 解説. メールアドレスをご入力ください。 URL:http://www.kinenote.com/main/s/?cinema_id=26865. 戦争を背景に 貴族の私生児 と 伯爵令嬢との恋愛劇。 文豪トルストイの名作をオールスターキャストで映画化した文芸大作。 戦争とは。平和とは。戦時中の平和とは。 愛する人と結ばれたい 愛する家族と静かに暮らしたいと願う人々。 ナポレオン戦争下のロシアを舞台に、激動の時代に翻弄されながら幸せを求めて生きる若者たちの姿を描く!. 『戦争と平和』(せんそうとへいわ、原題:War and Peace)は、レフ・トルストイの小説「戦争と平和」の映画化で1956年に製作・公開されたイタリアとアメリカ合衆国の合作映画。 たぶんこの小説の主人公は「戦争」と「平和」なのだろう。しかし長くて登場人物が多いので、読みとったあらすじを書いておいたほうがよく理解できると思うので。(まっさらな気持ちでこの小説を読もうと思う方はこれを読まないほうがいいかも。 (c) Kinema-Junposha.Co.Ltd All right reserved. 海外ドラマ 「戦争と平和」 (全8話)の紹介です。. 第1話あらすじ 第1話. 本設定は72時間以内にお願い致します。, 「十一人の女学生」「霧の夜ばなし」「四つの恋の物語(1947)」第四話(恋のサーカス)等の脚色者八住利雄の脚本を終戦後はじめてメガフォンをとる山本薩夫と、「小林一茶」「闘う兵隊」等をはじめ数々の名作文化映画を発表した亀井文夫が劇映画作家に転向第一回作品として協同監督する。撮影者宮島義雄も終戦後初のクランクである。「四つの恋の物語(1947)」第一話「初恋」の池部良、同第四話「恋のサーカス」の田中筆子のほか伊豆肇、岸旗江、飯野公子(以上ニュー・フェイス)三谷幸子、谷間小百合らが出演。なお本作品は戦争放棄をテーマとする東宝担当の憲法発布記念映画である。, 戦争のさなか。小柴健一は輸送船が爆撃で沈没後中国沿岸を漂流中、中国の漁夫に救われ、以来中国軍にいて働いていた。東京の留守宅では健一戦死の公報を受け妻町子が幼い茂男と細々と暮していた。ある日町子は健一や彼女の幼な友達でいま戦傷の身を陸軍病院に養う康吉を見舞ったが発作を起して意識不明の康吉の唇から町子の名を呼ぶ言葉が洩らされた。回復した康吉は病院からミシン工場へ通いつつ何くれとなく町子と茂男に暖かい心を配っていた。空襲が次第に激しくなり町子の家も強制疎開で大邸宅のガレージに入れられた。戦争が進んでゆくにつれ人々の生活はますます苦しくなり、町子の心は暗くなるばかりだった。その頃全快した康吉が退院してきて、町子に自分を「坊やのお父さん」してもらいたいと秘めていた想いを打ち明けた。何一つ頼りになるもののない町子はこの言葉に強く打たれた。茂男が康吉になついていることも彼女の決心を固めるのに役立った。やがて康吉との生活が始まり町子一家にある明るい希望が生れたようだった。しかし空腹がますます激化したある夜ついに彼女たちの家も灰じんに帰し、町子と茂男は身体だけ無事に助ったが翌朝彼女が探し求めていた康吉は精神に異常を来して焼跡に突立っていた。八月十五日、そうして無条件降伏。日本の国に再び平和の日が巡ってきた。中国にいた健一も帰還してきた。その健一が見たものは、しかしあまりにも惨めな敗戦の現実だった。八年ぶりで町子に巡り会った健一にとって彼女が康吉と結婚して、その上すでに子供まで宿していることは例えようのない打撃だった。絶望のどん底に突き落された健一はもとの国民学校の先生になるべく茂男を連れて行きたいと思ったが、いまはその茂男でさえ康吉になついているのを見て諦めた。街には一部のヤミ階級だけが肥え太って氾濫していた。食糧デモの列に思わず入って腕を組む健一だった。発狂の康吉は毎日うつろにミシンを踏んでいたがある日誤って手の甲に針を刺しその衝動で精神異状の状態から脱け出した。みんなの顔が明るくなったのも束の間、回復した康吉は町子と健一の間を疑いそのため自暴的となり争議切り崩しの暴力団に雇われた。町子の依頼で健一はその翻意を促したが、争いとなり康吉のピストルに腕を射たれた。しかし健一の気持はついに康吉を動かした。何日かのち、国民学校で子供たちに真の平和を説く健一の姿があった。.